発表会出演記録!!〜柴原沙衣ちゃん〜

私がバレエを始めて12年半、今回の発表会が私にとって10回目の発表会でした。終わってから何日かが経ちますが、私の中に生まれた感謝の気持ちは時間を重ねる毎に大きくなっていく気がしています。

順に振り返ると、まずはくるみ割り人形の金平糖の精。先生が私に金平糖を任せて下さると知った時は驚きの一言でした!
たとえ2幕でグランパドドゥのみだとしても、バレエコンサートで踊るのと幕物で踊らせてもらうのとでは全然違うということ、本番の日に改めて実感しました。緊張感が高まる中でくるみ割り人形の本番が始まり、私は舞台袖では不安に押しつぶされそうになっていましたが、もし失敗しても絶対に心を込めて踊りきると決めて舞台に立ちました。本番ではちょこちょこ失敗はしてしまったものの、佐藤先生のサポートのおかげでなんとか踊りきる事ができました。そして踊り終わってお客様から拍手を浴びた瞬間、他の体験には例え難い、本当に幸せな気持ちでいっぱいになりました。世界が変わったというか…魔法にかかっているというか……とにかく本当に幸せでした。佐藤先生には「ほんとに良かった、僕も楽しかったよ!」と言っていただき、知栄子先生や真希先生にも、良かったと言っていただく事ができ、本当に嬉しかったです。
今回この金平糖を踊らせていただいた事で、初めてあんなに大きな不安とプレッシャーを味わい、そして初めてこんなに大きな達成感と感謝に包まれています。この経験を自信と糧にして、もっともっとたくさんの拍手を頂けるような、もっともっとたくさんの人に感動を与えられるような踊りを目指してレッスンに励みたいと思っています。
2曲目はパキータ、この曲はコールド14人で合わせるのがとても難しく、勉強になりました。私は性格上、全員で綺麗に揃えたくて、正直、先生のおっしゃる事に疑問を持ってしまったりみんなにきつい言い方をしてしまった事もありました。そして本番の日が近づくにつれ、私がクオリティを意識しすぎてみんなが踊る事を楽しめなくなるんじゃないかとか、色々悩んだりもしました。でも私は後悔するのが大嫌いなので、出来るだけ全員の場所や舞台の使い方などを把握し、出来ることはやって本番に臨んだつもりです。本番での全体の出来は全然分かっていないのでDVDを楽しみに待ちたいと思います。そして私は何よりも、この14人でコールドを踊れた事が楽しくて仕方なかったです。14人全員が揃って練習出来る機会は決して多くはなかったのですが、毎回のレッスンでパキータをやるのが本当に楽しくて、自分はやっぱりはなやまのみんなと踊るのが好きなんだな~と改めて感じる事ができました!
そして最後のChaser、この演目は2ヶ月前から振付が始まり、新しい発見発見の毎日でした。最初は振りを覚えるのも大変でしたが、慣れてくると完二先生の要求されている事が掴めてきて、クラシックの型にはまる踊り方とは違う楽しさが感じられるようになりました。本番も体を大きく使って表現するのは気持ち良く、舞台を思いきり楽しめました。先生方の曲の時には、タイトルの通り、それぞれの先生方の信念や生き様を踊りとして私達に伝えて下さっているようで、袖から見ていて目を離せませんでした。私も先生方のようにメッセージをお客様に伝えられるような踊りをしたいと改めて思いました。また、コンテで学んだ身体の使い方をクラシックの普段のレッスンにも応用出来るように、頭をフル回転させて今まで以上に集中してレッスンを受けられるようになりたいと思います。

最後になりましたが、今回の舞台は今までにないぐらい大きな感謝の気持ちでいっぱいです。両親、先生方、友達…とお礼を言わせてほしい人を挙げるとキリがないのですが、私が産まれてから今日まで、携わって下さった全ての方々に本当に感謝しています。
この感謝をいつか踊りで恩返し出来るような人になるために精進していきたいと思っているので、こんな私ですがこれからも宜しくお願い致します!