全国合同バレエの夕べ
おはようございます!
先日、東京の新国立劇場で行われた「全国合同バレエの夕べ」に出演させて頂いた柴原沙衣です。ご報告をさせて頂きます。
私が出演させて頂いたのは、矢上恵子先生振付の「Cheminer」で、オーディションに合格させて頂いた私達14人が最初に踊り、その後に“ボレロ”の曲で新国立劇場バレエ団の福田圭吾さんとK☆チェンバーカンパニーの6人の方が踊られる、という作品です。
そしてこの作品は普段私が教わっているクラシックバレエではなく、コンテンポラリーというジャンルのバレエです。私はコンテンポラリーを教わるのは初めてで、最初のレッスンでは振りすら全く覚えられず、帰ってから家の前で日付が変わっても練習していたのを覚えています(^^;;
体を引き上げて踊るというのは同じなのですが、慣れない動きで次の日には全身筋肉痛で歩くことすら辛かったです(°_°)笑
そんな感じで最初はついていくのに必死でしたが、恵子先生は「分からない事はすぐ聞いて!」とよくおっしゃって下さったので、分からない事がすぐに聞けてすぐに解決し、レッスンを重ねていくうちに出来なかった事がほんの少しずつですが出来るようになりました。
私たち関西支部の出演は31日だったので30日に東京入りし、その日にリハーサル室と舞台でリハーサルをしました。
新国立劇場オペラパレスは日本初の四面舞台で、4階席まであり天井もとても高く、舞台もすごく広くて本当にテレビで見る外国のオペラハウスのようでした。1回目のゲネプロではその広さと高さ、また独特の暗い照明に慣れず、思うような表情や動きができませんでしたが、場所や間隔は練習の時から1cm単位で細かく合わせていたので広い舞台でも困りませんでした。
その日の夜、ホテルで撮ったビデオを見てダメな所などを確認し合い、次の日の本番を迎えました。
リハーサル室、舞台でのゲネプロを終え、いよいよ本番!
本番前に舞台袖で恵子先生と出演者全員で円陣を組んだ後、緊張して待っている私の背中を先生が叩いて下さり、思い切って舞台に出る事ができました。大きな舞台に立って踊っている時はとても幸せでした。
自分の出番が終わってボレロを見ている時は、感動という一言では済ませられないらぐらい心を掴まれました。練習の時から見ていましたが、ボレロを踊られた7人の方々は少しでもズレるとすぐに話し合い、角度やタイミングも全員の心が読めているように揃っていて、技だけでなく表情にも引き込まれるものがあり、私もこの方々のような踊りができるようになりたいと強く思っています。
踊り終わった後はお客さんから大きな拍手と、これまでに経験したことのないぐらいたくさんのブラボーを頂くことができてとても嬉しかったです。
このような素晴らしい舞台に立たせて下さった先生方や家族に本当に感謝しています。
またこの経験を通して、分からない所や曖昧な所は流さずに先生に聞く事、練習の時から本番の舞台を想定して練習する事、他の人が間違っている所は遠慮せずに伝えて全員で揃える事など、普段のレッスンやリハーサルにも繋げられる大切な事をたくさん学ばせて頂きました。
最近はコンクールが続いていたのでこのような事を学ばせて頂けたのは自分にとってすごく大きな財産になったと思います。
10月のLIVE、12月の発表会もこの経験を活かして頑張るのでよろしくお願い致します!
柴原沙衣